ひよこの保育
ひよこの保育を紹介します
0歳児 かめぐみ
安心してできる大人との関わりを土台に拡がる世界
子どもの思いを理解し、受け止めていくことを積み重ねる中で子どもとの間に信頼関係ができていきます。「自分の事を分かってくれる大人がいる」という安心感を土台に、身近な大人や友だちにも目が向き、自ら関わろうとしていきます。心地よい関わりの中で「人っていいな」「一緒にいると楽しいな」と感じることができます。温かなまなざしで見守られ、ありのままの自分を受け止めてもらえる安心感に包まれて大きくなってほしいですね。
子どもの思いと願いに寄り添って
まだ言葉をしゃべることのできない子どもたちも、自分の思いや「こうしたい」「こうなりたい」という願いを持っています。そんな思いや願いを受け止め自ら挑戦する姿に寄り添い、時には支え、助け、子ども自身が願いを実現できるようにしてあげたいですね。子どもの内なる力を信じ、ゆったりと見守ってあげられる存在でありたいですね。
1歳児 うさぎぐみ
大好きなお友だちと共に思いを出し合って育ち合う
このころになるとお友だちにも興味が出てきます。お友だちと同じ遊びをして共感する姿が見られるようになる反面、自己主張も強くなり、自分の思いを相手にぶつけ通そうとする「自我のぶつかり合い=けんか」がおこります。時に大人から見ると好ましくない行動をしてしまう時もあります。こんな時は頭ごなしに叱るのではなく「〇〇ちゃんも〇〇したかったんだね」等表現できなかった気持ちを言葉で変えて伝えるなどしてしっかり受け止めてあげたいものです。安心できる大人に見守れながら、大好きなお友だちと思いを出し合って育ち合う楽しく充実した毎日を過ごしていきます。
イヤイヤ期を乗り越えるために
「ジブンデー」「イヤー」の子どもたちの姿に戸惑うことがあると思いますが「その時の子どもの心を理解する」事が大切です。何でも大人の言いなりになるのではなく「〇〇したかったんだね」としっかり気持ちを受け止めたことをことばで伝えてあげたいものです。自分のやりたかったことが理解してもらえたことで次の行動がスムースになります。
身近な生活の見通しをつけていこう
毎日同じ生活を繰り返す中で「次は~」と1つ先の簡単な見通しを持っての生活ができるようになります。楽しい生活の中で楽しみなことへの見通しがあるからこそ「やりたい」と思ったり頑張ったりすることができます。「~だ」と要求を通すだけでなく「~してから~する」と見通しを持って行動できる力をつけていきます。
2歳児 くまぐみ
自分の思いにこだわる2歳児
2歳児は歩行が確立し、ことばを使い、まさに人間らしい生活を始めようとします。身辺自立・あそび・ことばなど、あらゆる面において「土台づくり」が大切な時です。身近な大人やお兄ちゃんお姉ちゃんに憧れる気持ちが芽生え、「ジブンデ」と自我が大きく膨らみ頑張ってみようともします。とはいえまだまだ大人に頼りながら依存しつつ自立していく子どもたち一人ひとりの心に寄り添い信頼関係を深めていきたいものです。
「ジブンデー」とやる力を大切に見守ろう
日常生活の中で排泄、着脱など身の回りのことが自分で出来るようになっていきます。「ジブンデスル」「ミトッテー」といろんなことに挑戦しようとするする姿がありますが「デキナイ」「シテー」とぐずって甘える姿もあります。「自分でしなさい」と言ってしまうことで頑張ろうとする心がしぼんでしまう事もあります。子どものやる気や意欲をくすぐることばがけを大切にしながら子ども自身が「やってみたい」という想いを引き出していきたいものです。
友だちと一緒がうれしい!楽しい!
内面が充実してくる2歳児は〇〇のつもりになって あそぶ「みたてつもりあそび」が花開きます。そして友だちとの遊びが楽しくなる分、関わりが増え、ぶつかり合いも見られるようになります。自分が主張できるのも大好きな仲間がいるからこそです。大人が仲立ちになりながら、相手の気持ちを知ることができ、自分のことも受けいれてもらえる経験をしながら、友だちと一緒がうれしい楽しいと思える仲間関係を築いていきたいものです。
3歳児 ぞうぐみ
見守り・はげます保育を・・・
生活面でやれることも増えてきますが、まだまだ大人の励ましがないと頑張れません。「見ててあげるからやってみよう」とじっくり付き合い「上手にできたね」などと共感し合う中で大人との信頼関係を深めていきます。その気持ちが自信につながり、何事にも意欲的にチャレンジする姿も見られます。失敗しても前を向いていけるように、大人がしっかり受け止め暖かく見守り、援助してあげたいものです。
ごっこあそびが花開く
このころになると本格的なごっこ遊びが楽しめるようになります。失敗してもやり直しができる「ごっこ遊び」の中で小さな社会を楽しみます。その中でイメージする力、人と人のコミュニケーションの力、ぶつかり合いやトラブルを乗り越える力が育ちます。
集団づくり・・・
子ども子どもひとり一人の「つもり」がはっきりし、お互いが主張し合う事も多なります。一つひとつのぶつかり合いを大切にし、その都度お互いの気持ちをことばでつなげ、相手の気持ちを知り、伝え方を教えていきます。その中で他者の存在に気づき、事故を意識するようになります。子どもひとり一人が生き生きとした姿を見せることで「みんなと一緒で楽しかったね」とお友だちと一緒に喜び合い、わくわくドキドキする活動考えていきたいです。
4歳児 きりんぐみ
新しい自分になりたい葛藤を乗り越えながら・・・
「もっと素敵な自分でありたい」という気持ちを持ちながら、仲間の姿と自分を比べて「できない自分」「大きくなれない自分」にも気づき、心が揺れる姿が見られるようになります。比べる力が生まれる中で自信が持てたり、落ち込んだりさまざまな感情が育ってきます。その中で「自分なりに大きくなることの本当のねうち」を見通していく大切な過程です。一人ひとりがどんな自分に挑戦しようとしているのか、その頑張りを見守り、葛藤を乗り越え、より素敵な自分になっていこうとする子どもたちを支えていきます。
気持ちをコントロールすることばの育ち
子どもたち同士でお互いの経験や思いをことばで伝えあう力が育ってきます。また何かにぶつかった時、自分の心の中で自分と対話することで自分を励まし、気持ちを立て直す姿も見られます。焦らずゆっくりと子どものことばに耳を傾けて、具体的な声かけを大切にし、気持ちをコントロールする力を育てていきます。
なかまづくりを大切に
クラスやグループの中、家族の中などそれぞれの場面で自分がとらえられるようになり、数段の中での存在価値を確認するようになります。集団の中で友達の中から認められたいという思いが育つ反面、仲間を意識するがゆえ、ルールが外れるお友だちにきつい言葉をかける場面も見られます。このようなトラブルでは大人がすぐに止めるのではなく、「〇〇ちゃんは何でそうしようとしたと思う?」などお互いが相手の内面mン委思いをはせるきっかけを作ることも大切にし、仲間づくりを進めていきます。
5歳児 らいおんぐみ
生活を自分たちで創りだしていこう
自分もみんなも楽しく気持ちよく過ごすために必要なことが分かり、大人の指示ではなく自分たちが主体となって生活を創っていきます。また、うまくいかないことがあってもみんなで理由を考え合って、次はこうして見ようかなど…考えながら自分たちで協力して生活を創ります。
思いを語ろう!「話し合う楽しさを」
自分が経験したことを話の筋道を立てて話せるようになります。語りたい思いがいっぱい膨らんでくる生活を大切にしていきたいです。 しかし、まだまだ内面の思いは上手に伝えられないことも多いようです。分からない、やめられない時に本当の気持ちとは逆の姿で表現してしまうことも、そんな姿を見せながら、自分と向き合っている子どもたちを見守り、本当の思いを引き出せるように心を寄せていきます。そして「そうだったんだね」「よく分かったよ」と伝えることで生まれる信頼感も大切にしていきたいです。
育ち合える仲間づくりを・・・
「みんなはひとりのためにひとりはみんなのために」
毎日新しいことやおもしろいことを見つけ楽しんだり、自分なりに挑戦してうまくいったり、失敗したりしながら、ゆったり流れる時間の中で子どもは生きています。私たち大人は、周りと比べてできる何かを急ぐよりもどんな小さなことでもその子なりに頑張っている姿を見つけ、心を寄せていきましょう。そして自分自身が仲間や大人から認めてもらうことで、「まんざらでもない自分」や自信を確かにしていきます。