保育方針
大切にしていること
こっこ保育園は、四日市で初めての乳児保育所「ひよこ保育園」の姉妹園として2007年開園しました。ゆっくり、じっくり、ゆたかな暮らしをモットーに、子どもたち一人一人が尊重される保育、 人とのかかわりや仲間といることが楽しいと思えるような、そんな当たり前の生活を大切にします。
- 子どもたちの生き生きとした生活と働くお父さんお母さんが安心して預けることができる保育園をめざします。
- 創設時(1968年)からの伝統である《共同保育所》の理念を生かしながら、保護者と職員が一体となって保育運営に取り組んでいます。
- ゆっくり、じっくり、ゆたかな暮らしを0歳児から大切にし、子どもが主体的に生活できる保育を大切にします。
- 0歳児は、年令別クラスでの活動を基本にしながら異年齢の交流も大切にしていきます。1・2・3・4・5歳児は異年齢クラス(縦割り)を基本にしながら、大きい子と小さい子が一緒に生活することで、思いやりや憧れなどの豊かな感情を持った子ども、また、人とかかわる力や仲間の中で自分を表現する力を育てていきます。
- 仲間づくりを大切に大人・子どもが共に育ちあうことを 大切にします。
こっこ保育園の異年齢保育
こっこ保育園では0歳児は年令別保育をしていますが、2~5歳児1~5歳児の「異年齢」クラスで生活をする異年齢保育を行っています。
こっこ保育園の日常は、登園から降園まで一日中異年齢で過ごしているので、どの子が何歳なのか、なんてことを忘れてしまうことさえあります。
「主体的に生活をする」とよく言いますが、家族の中には、どの年齢の子でも、その子の役割や位置があるように、そんな「暮らし」を保育園でも大事にしたいのです。
あるお母さんがこう言ってくれました。「大きな家族みたいで、あったかいね」と。
核家族化、孤食が取り上げられる今の時代、大きな家族のようにおいしさを共有できる異年齢の暮らしは、人と人がつながって生きていくうえで今、大事にされるべきものがあることを子どもの姿から気づかされます。
ある日の様子
ままごとをしていた日
年長のSくんが赤ちゃんになって「ばぶばぶ~」なんていいながらミルクを飲ませてもらったり、ご飯を食べさせてもらっています。
お母さんになって世話をしているのは、3歳児や4歳児の子どもたち。
普段の生活体験を再現してあそぶ場面はたくさんありますが、役割分担は必ずしも年功序列ではないようですね。(笑)
人との多様な、そして豊かなかかわりをつくり、自分らしさを発揮して、生きる力の土台となる暮らしがある「異年齢保育」にとことんこだわり、子どもたちの姿や心の働きを大事にしています。
きいちご、むかご、葛の葉、春の七草、からすのえんどう・・・
四季折々の実や野草などを子どもたちは、自然の八百屋さんで「買い物」をしてきます。 保育園に帰ると、テラスや食堂で洗ったり、切ったり、炒めたりがはじまり、できあがると給食のつけ合せになります。
おいしい匂いにつられて、保育園中の子どもたちが集まってきます。幼児さんの見守りの中、炒めたり、混ぜたりを乳児さんがお手伝いしたり、おいしくいただいたりとクラスを越えての交わりが生まれます。「小さい子から先に食べる」が子どもたちがつくった暗黙のルール。クラスを越えて、乳児・幼児の年齢を越えて、「おいしいなぁ」でつながる生活があります。