お台所から
ことり保育園のお台所・・・
子どもたちから親しみやすいように調理室は「お台所」といっています。お台所は建物の真ん中に位置しており、カウンターも子どもの背丈に合わせてあります。
「いいにおいするね・・」「きょうのごはんなぁ~に?」とかわいい子どもたちがお台所をのぞきこみます。こどもたち食べることに興味が持てることを大切にしています。
また、ひよこ会の保育園の給食はそれぞれの園が季節の旬を大切にして、和食を中心とした独自の献立です。おやつも手づくりで、冷凍食品や添加物の入ったものは極力使わないようにしています。
台所で大切にしていること
- 旬を大切にし、和食中心の献立を多く取り入れます。
- 素材そのものの味がわかるよう薄味を心がけます。
- 添加物の入ったものは、できるだけ使用しません。
- 地産地消を心がけます。
- おやつは手づくりです。
- 適温給食に配慮します。
- 特別食(アレルギー、下痢食)に対応します。
- 衛生、安全に気をつけ、安心できる給食を愛情こめて作ります。
離乳食で大切にしていること
- 子ども一人ひとりの発達に合わせて離乳を進めます。
- 味付けは薄味にし、一つ一つの食材を生かします。
- 食材は新鮮なもの、旬なものを選びます。
- 自分で食べたい意欲を育てます。
食で大切にしたいこと
- 野菜つくりなど取り組みを通して、子どもたちと関わり、共に季節を感じていくことができるようにします。
- 子どもたちに献立を通じて、旬の食材を伝えていきます。
- 子どもたちと食を共にしながら、食事のマナー(食べ方・箸の持ち方)を伝えていきます。
- 給食だより・離乳食だより展示食ボードを活用し保護者に食材の旬や食の情報を提供し、給食を知って頂く。
- 保護者から積極的に食の話題など意見をもらい、保護者との関わりを大切にしたい。
- 給食を子どもたちと共に、楽しく・おいしいものにしていきます。
育てたい5つのこと
人は人と一緒に食べる時、心がなごみます。一緒に料理する時、心が通い合います。食べ物を分かち合う時、心が満足します。子どものここ尾が動くような保育を通じて、給食がおいしく食べられるように職員みんなで考えていきます。
<1>いっぱい遊んで、仲間と共においしい体験を通じて湧かす食欲
「おなかすいたー」と空腹感を繰り返し体験することで、食欲は育ちます。また、子どもたちの五感に届く体験が食欲を刺激します。この体験を台所との関わりの中や仲間と共にクッキング・食体験することで、心を通わす心地よさを育てます。子どもたちがいつも楽しく誰かと食べたいと感じる気持ちを大切にします。
<2>みんなで食べるとおいしいと感じる笑顔
昔から「同じ釜の飯を食べた間柄」というようにと仲間と共に食べることで、人との関わりを拡げ、安心感や信頼感を育みます。この安心感の中で子どもたちは、笑顔で「おいしい」と感じてくれるようになります。この笑顔が引き出せるような癒される食卓を保育園でも築くことができればと考えます。
<3>本物に触れ、本物を感じる味覚
旬の味や手づくりで本物の味を体験する。そのことで指先・手・目・耳・鼻で食べることを楽しみます。五感を意識して食べられるようにするとさらにおいしさを楽しめるようになります。給食の食器はプラスチックではなく、手にやさしい陶器を使用しています。
<4>食の成り立ちを知り、自然と命に感謝する心
身近な動植物とのふれあいを通じて、命に出会う子どもたち。自分たちで栽培しそれを食することで自然の恵み、命の大切さを知ります。私たちは、命を頂き、命を食べ、私たちの命を繋いでいきます。心から「いただきます」「ごちそうさま」を言える食卓が子どもたちに広がるといいなと思います。
<5>食体験や正しい食生活を繰り返す中で育つ知恵
共につくり、共に食するプロセスのある食事の営みは、私たちの生活の中に欠かせない大切な活動です。子どもたちは一緒につくる過程で物事の処理感覚、心をこめるセンス、工夫する知識、もったいないの心を受け止めていきます。 便利で合理的な食物の調達の中には、知恵や工夫は生まれてきません。ちょっと不便な生活に子どもたちは知恵と体を使って獲得するものもあるのです。
ことり保育園の給食は季節や子どもたちに合わせ、すべて独自の献立です。子どもたちの保育の中で、食にかかわることはとても大切なことです。季節の行事やお誕生会、うどんつくりや収穫祭・・・たくさんの楽しい行事で食への意欲を育みます。
ことり保育園には囲炉裏があり、魚やお餅を焼きます。最近はどこの家も「火」を使う生活が少なくなりましたね。